中学校へ進学したら、子どもたちが、英語の授業を余裕をもって受けられるようにするには、小学生のうちに、どういう準備をしたらいいのかしら?
小学生が中学校で英語の文法を習う前に、英検5級に合格する方法はないかしら?
そんな悩みを抱えているお母さんにおすすめの教材と勉強法がありますよ!
それは、長年、英語教育に携わってきた私が、実際に小学6年生と4年生の息子たちに試し、小学6年生の長男を短期間で英検5級に合格させた方法です。
今年の緊急事態宣言で、息子たちの小学校が休校になり、私の職場も在宅勤務になりました。
「おうち時間」が増えたことをきっかけに、前からまとまった時間ができたらやりたかった英検5級の勉強を、毎朝1時間一緒にすることにしました。
「意味順」で英文の構造に慣れる
最初に取り組んだ教材は、実際に勉強が苦手な中学生のレッスン用に私が使っている、「意味順」だからできる!小学生のための英文法ドリル①be動詞マスター(Jリサーチ出版)と「意味順」だからできる!小学生のための英文法ドリル②一般動詞マスター(Jリサーチ出版)の2冊です。
以下、本編より抜粋
英語は、【だれが/する(です)/だれ・なに/どこ/いつ】という 順番で意味がまとまっています。この「意味のまとまりの順序」のことを「意味順」と呼びます。
この本の特徴は、
5つの「意味順」ボックスに当てはめるだけで正しい英語が書けるようになる!
「意味順」ボックスが5色に色分けされており、小学生でもわかりやすい!
単語のなぞりから文を書くまでの4つのスモールステップを踏むことで、英語の語順ルールが定着!
音声ダウンロード付きで、発音・リスニングの練習ができる!
(例)「私は、毎晩、家でしますテレビを見ます。」
だれが | する(です) | だれ・なに | どこ | いつ |
私は | 見ます | テレビを | 家で | 毎晩 |
I | watch | TV | at home | every night. |
(例)「ぼくは、かずきです。」
だれが | する(です) | だれ・なに | どこ | いつ |
ぼくは | です | かずき | ||
I | am | Kazuki. |
このように5つの「意味順」ボックスを使えば、まるでパズルを当てはめていくように日本語を英語にしていくことができます。
難解な文法用語は使わずに、英語が「意味順」で成り立っていることを理解させることができるようになるのです。
これまでの経験上、英語に苦手意識を抱く生徒は、5文型の文の要素(主語、動詞、目的語など)や品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞など)の意味や役割などを認識する力が不足している場合が多く、それらの用語に混乱して結局英語が嫌いになるパターンがほとんどでした。
この意味順の概念は、その5文型の文の要素(主語、動詞、目的語など)や品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞など)の意味や役割などを意識しなくても、意味のまとまりごとに「意味順」で語句を並べて行けば、正しい語順を身につけることが可能なのです。
実際に、息子たちも、5文型や品詞を理解しなくても、意味順ですらすらと日本語を英語にすることができるようになりました。
文法用語なしで、会話問題で効率よく学習する
次に、英検5級の過去問に取り組ませるために、様々な教材を比較検討しました。
小学生向けのテキストも最近たくさん出版されています。ただ、やはり結局、最終的には文法用語を使って解説しているテキストがほとんどです。
文法用語なしという条件で見つけ出したのが、「小学生のためのはじめての英検5級」( Gakken)です。
このテキストの特徴は、文法用語なし!会話問題だけで英検合格! CD付きで、最新の過去問分析で52のよく出る会話表現を厳選!と帯にも書いてありました。
そして、本書のねらいには、次のようにあります。
本書は、小学生が英検合格に向けて、一人でも楽しく学習できるように作られています。
今、学校で行われている英語の授業は、英語の音声や表現に慣れ親しむことを目的としており、文法的な教え方はされていません。この本では、小学生になじみの薄い文法的な解説を避け、会話表現を入り口に、効率よく英検に合格できる構成にしています。体感的に英語を学習でき、これからの英語学習で求められる力が身につきます。
英検で出題される重要な表現を場面ごとに学習し、英検合格に必要な表現を身につけることができますね!
この狙いは、私が教材選びで一番大事にしていたポイントでした。
実際、息子たちも、会話表現に何の抵抗なく慣れ親しむことができました。各ページに、2~3行程度の分かりやすい解説がまとめてあるので、マーカーで大事なところに線を引きながらポイントを押さえておくことができます。
また、単語学習ページと、練習問題のページがあり、学習過程で効果的に活用できます。そして、豊富なイラストで楽しく学ぶことができ、会話の場面をイメージしながら楽しく英検対策ができます。
無料のアプリで、ゲーム感覚で単語を身につける
テキストでの勉強に飽きてきたら、休憩タイムと言いつつ、タブレットやスマホでゲームをさせてあげました。無料の英検英単語のゲームです。
ゲームが大好きな子どもたちには、楽しみながらゲームで英単語を身につけてらいましょう!
人気のアプリ 「英検®英単語」 #hanpukun https://apps.gakko-net.co.jp/quizshootereiken
この作戦は、功を奏しました。英検5級合格に必要な語彙力とともに、単語の発音もしてくれるので、リスニングの訓練にもなったと思います。
実際に、息子たちは、楽しみながら、ゲームを進めることができ、単語力もつけることができました。
そして、7月の英検を受検し、6年生の長男は、5級に合格することができました!
実は、7月の英検では合格はまだ無理だろうと思っていました。10月の英検を本番にして、英検ってどんな感じなのかを実感してもらうつもりで申し込んでいました。息子たちにも、予行練習だから、合格しなくてもいいよ!と話していました。
余計なプレッシャーをかけなかったことが、リラックスにつながったのか、ラッキーなことに、長男は思いがけず、合格出来ていました。
残念ながら、次男はあと37点足りず、、、今回は不合格となりました。また、10月に再チャレンジです。 長男は、4級にチャレンジします。
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