英語の成績を上げたい中学生&お母さん必見!ピラミッド式英語学習法

本を読む女性

うちの子、中学生なんだけど、英語が苦手で…。

英語の成績を上げる勉強の方法ってあるのかしら?

中学の英語、一度、苦手意識を持つと、成績を上げるのって、苦労しますよね。これまで、約15年間で、延べ数百名に英語を教えてきましたが、効果的に英語の成績を上げる方法、あるんです!これからお伝えする方法で、着実に成績をアップさせましょう!

効果的な言語習得のためのピラミッド

私が、英語講師の研修で初めに学んだのが、「効果的な言語習得のためのピラミット」についてでした。日本語でも、英語でも、フランス語でも、スペイン語でも、世界中のどのような言語であっても、聞く(Listening)、話す(speaking)、読む(Reading)、書く(writing)という、4つの技能を効果的に習得するためには、身につけるべき技能の順番が大切であるというのです。

ピラミット

日本語の4技能、どうやって習得しましたか?

音楽を聴く男の子

自分自身が、どうやって日本語の4技能を習得してきたのかを思い出してみてください。みなさん、体験済みなので、納得できますよ!

聴覚は、胎児の頃から機能していると考えられています。だからこそ、妊娠中に、お腹の赤ちゃんにモーツァルトを聞かせたり、優しく話しかけたりしませんでしたか?そして、それらを聞いて生まれてきた赤ちゃんは、今度は、お母さんや家族に直接、かけてもらう言葉をひたすら聞き、インプットし続けているのです。

耳に言語のシャワーをたくさん浴びることで、その言語の耳を作っていくのです。まるで植物にお水をあげて育てていくように。これがListeningのステップでしょう。

そして、少しづつ言葉を発するようになっていきますが、1語、2語の音を発することから始まり、とにかく本能の赴くままに、アウトプットをくり返しながら、だんだんと単語になり、言葉になり、会話になっていくのです。

間違えたら恥ずかしいという感覚がないままに、このspeakingのステップを踏めることがネイティブスピーカーのいいところだと思います。第2外国語の習得に困難が生じる理由がここにあって、9歳を超えると「間違ったら恥ずかしい」という感覚が、壁(9歳の壁)となり、母国語を習得するときのようにスムーズに言語習得をすることが難しくなるという説もあります。

うさぎ

次のステップであるreadingは、実体験として目の当たりにしたエピソードがあります。

長女の妊娠中に、絵本の読み聞かせの効果を子育ての先輩に教わり、出産後もずっと続けていました。2歳になる頃には、近所のママ友たちと、読み聞かせサークルを立ち上げて、英語遊びをしながら活動していた時期もありました。

成長とともにだんだんと言葉が増えてきた頃、娘が私のまねっこをして、読み聞かせていた絵本を、自分で声に出して読み始めたのです。文字を読めたというよりも、お気に入りの絵本で、覚えてしまうほどくり返し読んでいたから、声に出せたのかもしれません。あの瞬間のことは、鮮明に覚えていて感動的でした。これが、Readingに発展した瞬間でした。

幼稚園に入園する頃になると、女の子だったからか、大好きなお友達や、先生にお絵かきを書いてプレゼントしたりしはじめ、自分の名前や相手の名前を書きたがるようになりました。たどたどしい文字がかわいくて間違っていてもそのまま書かせてほっこりした懐かしい想い出です。

そして、徐々に相手に気持ちを伝えたがるようになり、「だいすきだよってどうやって書くの?」と聞いてきたりし始めました。このようにして4技能の最後のステップである、writingに移行していくわけです。

このような段階を、気が付かないうちに自然と皆さんも踏んできて、日本人の母国語である日本語の4技能を習得してきたのです。

日本語は、言語の中でも難解な言語だと思いませんか?文字だけでも、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの大文字と小文字、漢数字に1.2.3のアラビア数字にⅠ.Ⅱ.Ⅲのローマ数字と、あらゆる文字を使い分けています。主語が省略されても通じたり、助詞の使い分けだって、「が」でも「は」でもいいとかって、あいまいなルール。。。

そのような日本語でも、4技能のピラミッドを下から順番に積み上げていけば、自然と習得できるわけです。私がもし外国人だったら、絶対に日本語を勉強しようなんて思わないですけどね。。。あ~日本人でよかったぁ~(笑)

音読がすべての学習の基礎基本!

うさぎ

普段の英語学習に、この4技能のステップを組み込めば、効果的に4技能全ての力を身につけることができ、結果として成績アップにつながります。

中学生の英語学習に特化したところでいうと、とにかく教科書の音読が簡単で効果的です。意識を持って音読に取り組むと、4技能のうち3技能のトレーニングが一人で簡単にできるのです。

学校では教科書のほかに、副教材がいくつかあると思います。ご自宅でも成績アップのためにと、問題集や参考書などたくさんの教材をお持ちなのではないでしょうか?成績アップのために、たくさんの問題集で勉強することはいいことだと思います。

ただ忘れてしまいがちなのが、基本は教科書であるということです。学校の試験範囲は、「教科書の何ページから何ページまで」と範囲を指定されます。それなのに教科書を読まない子どもが本当に多いのです。まずは教科書の音読を徹底的にやることが肝心です。その上で、問題集や参考書で勉強を深めていくというのがいいと私は思っています。

音読の大切さは、教え子たちをもって実証済みですが、音読を頑張っている子は、英語の力がめきめきと付ていきます。学校の授業では、電子黒板の音声や先生の後に続いて音読の練習をしていると思いますが、家に帰ってきて音読しようにも、英語の発音に不安を覚えるお子さんほど、授業中に声に出してリピートをしていない場合が多いです。

声に出すということは、その声が自分の耳に入り、脳に残ります。出かける前の指差し確認で「ガスよし!鍵よし!」と声に出すのは、脳に残り、確かにやったと記憶できるからです。出先で不安な思いをしたくないから、私も毎朝出勤前に声を出して指差し確認しています。(笑)

授業の時に、しっかりと声に出して音読すること、簡単なようでサボりたくなるルーティーンをもっとしっかりやるべきです。その時に、ポイントになるのは、教科書を手に持って自分の声を教科書に当てるつもりで読むことです。その声が耳に入り、英語のシャワーとなって、英語の耳を育てるのだというイメージで取り組んでくれると、とっても効果的です!

この時にしっかり声に出して音読しておけば、脳裏に録音されているのと同じなので、家に帰ってから1人で教科書を開いて音読しても、読めない単語はないはずなので、すらすらと音読できます。自分が読んだ英文を聞くのでListeningができ、声に出すのでSpeakingができ、意味を考えながら読むのでReadingができます。メキメキとListeningとSpeakingとReadingの力が育つのです。

小学生のころ、学校の宿題で国語の教科書の音読ってありませんでしたか?

すでに4技能が使える母国語である国語ですら、そうやって音読の練習をしてきましたよね?

英語は私たちにとって第2外国語ですから、なおさら音読は大事だと思いませんか?

音読ライティングは4技能のトータルトレーニングになる!

音楽を聴く女性

「音読ライティング」という言葉は、私が生徒に勧める学習方法として、定着させたくて付けたネーミングです。教科書の本文を音読をしながらListening、Speaking、Readingのトレーニングができるので、あとはWritingを同時に行えば、4技能のトータルトレーニングになります。

教科書の本文というのは、当たり前ですが、本当によくできていて、文法事項を含むTarget Sentenceや新出単語の文中での使われ方が、的確に分かりやすくまとめてられているのです。こんなに素晴らしい例文の塊である教科書の本文をないがしろにしてはもったいないのです。

英語の学習は、毎日コツコツ、歯磨きのように続けることが大事です。歯磨きは一週間分まとめてやっても、虫歯のリスクは高まるし、効果はあまりありませんよね?毎日少しづつでいいので、続けてみてください。必ず結果は後からついてきます。

2021年度より新学習指導要領が完全実施!

犬

2020年度から、小学校3、4年生では、年間35時間の外国語活動を、5、6年生では、年間70時間の外国語を学習する「新学習指導要領」が、始まっています。2021年度からは、中学校の新学習指導要領が完全実施となり、この改定によって児童生徒が学習する語彙量が大幅に増えます。高校で学んでいた仮定法などが中学の学習内容になるそうです。

中学校の教科書のボリュームが増すのは確実でしょう。そして、これからますます英語教育は変化をしていきます。アクティブラーニングで、講義式の授業からの脱却を学校現場では模索しているところでしょう。

そもそも、言葉は活動の上での手段であり、使いこなしてこそです。聞いて、話して、読んで、書くという4技能をバランスよく身につけることが本当に必要な時代になってきていると思います。

このピラミッド式学習法が、英語の成績アップとともに、英語習得の一助になると幸いです。

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