お家でもできる!子どもの英語教育

私の両親は、英語は全く話せませんが、英語の大切さを考えてくれて、小学校4年生から英語を習わせてくれていました。

約40年前の児童英語教育は、今ほど優れた教材やメソッドはなかったと思いますが、いまでも覚えているフレーズがあります。”It is fun to play baseball.” というセンテンスをなぜかずっと覚えています。文法的な解釈も何も覚えてはいませんが、音声教材から聞こえてきたネイティブスピーカーの声の響きがそのまま耳朶に焼き付いています。このように、耳も脳も柔軟な時の吸収力はとても優れているので、同じことをするにしても、大人になって取り組む時よりも、簡単に身についてしまうのだと実体験からもわかります。

私は、幼児や小学校低学年の子どもたちに英会話を教えるときは、音声のインプットを大切にしています。それは、以前ブログでも書いたピラミッド式学習法でも紹介しましたが、英語耳を最初に作ることがとても重要だと思っているからです。「好きこそものの上手なれ」という言葉がある通り、英語を大好きになることが英語上達の近道かつ大事な要素です。ですから、楽しい歌やチャンツでフレーズを繰り返し唱えたりすることは、身につく方法だと信じて実践しています。

私のレッスンの進め方や、教材の使い方などをご紹介します。ご自宅でもお子さんと一緒に楽しみながら英語に触れることができると思うので、よかったら参考になさってください。

レッスンのルーティーン

毎回のレッスン初めのルーティーンで、曜日の歌を歌い、What day is it today? と聞きます。毎日繰り返せば、Monday, Tuesday, Wednesday, Thursday, Friday, Saturday, Sunday,と反復練習で、1週間の曜日の名前が覚えられます。もしも何曜日か忘れてしまったら、曜日の名前の歌を歌って思い出せば記憶にもとどまります。

次に月の歌を歌います。January, February, March, April…と順番に歌い、そのあとに日付を聞きます。What’s the date today?これも歌った後に毎日聞けば、1か月で30回は聞けて答えさせることができますので、嫌でも覚えられますね!同じように、もしも何月か忘れてしまったら、月の名前の歌を歌って思い出せば記憶にもとどまります。日付は序数で答えるので、First, Second, Third, Forth…といいます。31日まで書き出しておいて、例えば16日だから、sixteenthだと確認しながら答えると覚えられますね。

英語の月の歌と曜日の歌は、YouTubeで検索すると、たくさん出てきます。気に入った動画でいいと思います。私は、松香フォニックス研究所の「Songs and Chants with Pictures 」を使っています。CDもついています。

そのあとに、お天気を聞きます。晴れはsunny, 曇りはcloudy, 雨はrainy, など天気のpicture card を用意しておき、How’s the weather today?と聞きます。It’s sunny, and warm.など気候の表現も一緒に学べますので、毎日のお天気の様子で答えもたくさん出てくるので、いい練習になりますよ。

それから、一人一人に今日の調子を聞きながら、出席をとっていきます。How are you? I’m fine and tired.などなど、調子を表す表現をイラスト付きで示し、選ばせながら答えさせます。このイラストは「えいごばたけ」のサイトのものがとても分かりやすくておすすめです。

以上が、毎回のレッスンのwarming up ルーティーンです。

Listening 聞くこと & Speaking 話すこと

英語の4技能をバランスよく伸ばすために、Listening, Speaking, Reading, Writingの言語活動をバランスよく取り入れてレッスンを進めていきます。

まずは、第一に重要なListeningと次のステップのSpeakingからです。私がテキストで使っているのは、株式会社mpi発行の「英語ビジュアル辞典555」です。たくさんのイラストと単語が載っていて、見ているだけでも楽しくなるテキストです。CDもついています。別売りのタッチペンを使えば、単語の発音をタッチするだけで確認できます。各トピックのNew wordsをまず聞かせます。次に聞こえてきたとおりにまねっこさせてリピートさせます。これを何度か繰り返し、聞けて読めるようにさせます。「読めれば聞き取れる」ので、そこまで練習します。それから、自作のNew wordsのカードを用意し、かるたで遊びながらListeningとSpeakingをします。よく聞き取らせ(Listening)かるたをとったら、そのNew wordsを発音する(Speaking)というルールで行うので、ただのかるた遊びにとどまらないです。こちらも、ネットの無料教材をダウンロードして、かるたを作ることもできますよ。私が気に入っているのは、「えいごばたけ」というサイトです。

コロナ禍なので、かるた遊びは密になりますし、控えなくてはならないので、最近はビンゴゲームで、Listeningをしています。かるたの時と同じように、ただのビンゴにとどまらないために、自分のビンゴシートにその単語をみつけたら読みます。ビンゴシートも「えいごばたけ」など、無料のサイトからダウンロードできますよ。

でもやっぱり、かるただとレッスンがとても盛り上がるので、早くまたかるたができるといいなあと思います。ご家族だったら、かるたできそうですよね。

Reading 読むこと & Writing 書くこと

読み書きで使っているテキストは、以前もブログの「小学生で合格!英検5級勉強法」でも紹介した、「意味順だからできる!小学生のための英文法ドリル」です。こちらは、テキストの手順通りに、読んで(Reading) 書いて(Writing)という言語活動をしていくのですが、音声もダウンロードできますので、活用すればおうちでも簡単に取り組めますよ。

おうちでの学習は、読み書きは少し難しく感じる方もいるかもしれません。インプットをすることは比較的取り組みやすいと思うので、ListeingとSpeakingに重点を置いてもいいかもしれませんね。

インプットが十分にできていれば、あとは、ReadingもWritingもアウトプットしたくなってくるはずなんです。その時に、ご紹介した教材をぜひやれせてみてあげてください。

おうちで、楽しく英語遊びしながら慣れ親しんでみてください。

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