中学校で学習する、英文法のポイントをシリーズでお届けしていきます。
夏休みの復習、定期考査対策、家庭学習のサポートにご活用ください。
今回は、「命令文」です。
「~しなさい。」「~して。」「~してはいけない。」「~しないで下さい。」と相手に直接指示する文を、命令文と言います。
動詞から文を始める!
命令文の主語はYou「あなたが」ですが、命令文では主語のYou「あなたが」は省略されます。主語を入れずに、「立つ」「座る」などの動詞から文を始めます。
Stand up. 「立ちなさい」
Sit down.「座りなさい」
ていねいに言う時には、文のはじめか最後にpleaseをつけます。
Please stand up. 「立ってください。」
文の最後の場合は、( , )カンマをつけてからpleaseをつけましょう。
Sit down, please. 「座ってください。」
be動詞で始まる命令文
be動詞の命令文は、be動詞のもとの形(原形)であるbeで始めます。
Be quiet.「静かにしなさい。」
be動詞の命令文でも、ていねいに言う時には、Pleaseを付けます。
Please be quiet. 「静かにして下さい。」
Be quiet, please. 「静かにして下さい。」
Don’tで否定の命令文に
命令文の文頭に、Don’tを置くと「~しないで」という否定の命令文になります。
Don’t run. 「走ってはいけません。」
否定の命令文でも、ていねいに言う時には、pleaseを付けます。
Please don’t run. 「走らないでください。」
Don’t run, please. 「走らないでください。」
意味順ボックスでの学習方法
京都大学名誉教授の田地野 彰先生が生みの親である、意味順英語学習法を用いての学習方法をご紹介します。
Q. 次の日本文を英語に書き換えなさい。
「あなたの名前を書きなさい。」
まずは、日本文を意味のかたまりごとに区切ります。
「あなたの名前を/書きなさい。」
次に、区切った意味のかたまりを、日本語のまま意味順ボックスに入れていきます。使わないボックスは、そのまま空欄で構いません。
そのあと、日本語を英語に変えていきます。
だれが | する・です | だれ・なに | どこ | いつ |
✖ | 書きなさい | あなたの名前を | ✖ | ✖ |
Write | your name. |
A. Write your name.
意味順ボックスで考えると、簡単ですね。
まとめ
命令文は、主語はなく、動詞は原形を扱うので、主語による動詞の語尾の変化も気にする必要がなく、とても分かりやすい単元です。
動詞の原形さえ押さえておけば、どんな命令文も自由自在に表現できますね!
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